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2024.10.07. MON
平屋はなぜ狙われやすい?おさえておきたい平屋の8つの防犯対策
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平屋は狙われやすい!防犯対策を強化しよう
近年人気の平屋住宅。
バリアフリーで広々とした贅沢な空間が人気の平屋ですが、実は空き巣などの侵入窃盗のターゲットにされやすいということをご存知でしたか?
憧れの平屋に住んでも、防犯面でのリスクが高いなんて、ちょっと心配です。
そこで今回は、平屋の防犯対策についてご紹介。
一体なぜ、平屋は狙われやすいのか?その理由からおすすめの対策についてもご紹介します。
安心安全な生活をおくるためにも、防犯対策を強化しましょう。
平屋はなぜ侵入窃盗のターゲットにされやすいのか
一般的に、集合住宅に比べると戸建て住宅の方が死角が多く、人の目も少ないことから侵入窃盗の被害に遭いやすいと言われていますが、その中でも特に平屋は狙われやすいようです。
それはなぜか、まずは理由について見ていきましょう。
理由①平屋は広い土地に建てられているから
平屋の場合、一般的な2階建て、3階建ての住宅とは異なり、住宅密集地ではなく広い場所に建てられていることが多いです。
視界が開けている分、周りの建物より目立ってしまうことから、侵入者のターゲットに選ばれやすいのだそうです。
理由②平屋は目隠しの塀が死角になりやすいから
平屋の場合、室内の居住スペースが外から丸見えにならないよう、目隠しのために塀や植樹をすることがありますが、逆にそれが死角となって周りから見られにくいというデメリットになってしまいます。
平屋は、侵入者が忍び込みやすいような死角がたくさんあることで、ターゲットにされやすいということです。
理由③平屋は足場がなくても侵入しやすいから
ワンフロアしかない平屋は、2階建て、3階建てとは違い、足場がなくても簡単に侵入できてしまいます。
侵入にかかる時間が増えるということは、その分、誰かに見られてしまう危険も高まりますが、その心配がないのが平屋。
なので、侵入する側としては絶好のターゲットなのです。
防犯対策のカギとなる侵入窃盗で多い侵入口とは?
防犯対策を知るうえで重要なのは、侵入者の立場になって考えてみること。
侵入者が「入りやすい家」というのは犯罪に巻き込まれる危険が高いですが、逆に「入りにくい家」であれば、侵入者のターゲットにされにくくなります。
そこでまずおさえておきたいのが「侵入口」。
一体どこからどうやって侵入しているのでしょうか?
今回は、令和2年に発生した侵入窃盗の被害をまとめた警察庁HP「住まいる防犯110番」の資料を参考にご紹介します。
※警察庁HP「住まいる防犯110番―◆侵入窃盗の侵入口より」
最も多い侵入口は「窓」
令和2年の侵入窃盗被害総数16,316件のうち、最も多い侵入口は「窓」で全体のおよそ53%。
次いで多いのが表の出入り口で19%です。
つまり、ほとんどの侵入窃盗は「窓」ということ。
ですから、平屋の住宅においても、まずは窓の防犯対策を強化することが必要です。
侵入手口は“無締り”が最多!
次に注目したいのが侵入手口です。
窓から入られてしまうケースが非常に多いと聞くと、窓を割られて入られてしまった…と思う方がほとんどでしょう。
しかし、実際に多かったのは「無締り」。全体の52%が鍵をかけていなかったということです。
次に多いのが29.8%の「ガラス破り」ですから、侵入窃盗の被害に遭ったという家のほとんどが無施錠だったことになります。
特に平屋の場合、夏の暑い時期は窓を開けっぱなしにして眠る方もいますから、防犯面ではリスクが高いということが分かります。
侵入窃盗は、空き巣に限らず夜間にこっそり忍び込むケースもありますから、うっかり鉢合わせしてしまったら大変です。
無締りが原因で侵入窃盗の被害に遭わないように、外出時・眠る際などは施錠のし忘れに十分注意しましょう。
平屋だからこそ強化したい防犯対策8選
では早速平屋の防犯対策について見ていきましょう。
ポイントは
・入りにくい家にすること
・入りにくい家だとアピールすること
です。
対策①防犯ガラスにする
まずは侵入口として最も多い「窓」から対策をしましょう。
窓は防犯ガラスがおすすめです。
防犯ガラスは、男性がバールなどを使って割ろうとしても、そう簡単に割って入ることができないため、窓の防犯を高めるうえでは非常に有効です。
これから平屋の家づくりをする方は、防犯ガラスを取り入れるといいでしょう。
また、すでにある窓に防犯フィルムを貼るというだけでも効果があるので、特に死角になりやすい窓は対策を講じましょう。
対策②面格子をつける
家の裏側にある勝手口の窓や浴室・トイレなどの窓には面格子をつけて防犯を強化するのも1つです。
面格子があれば、そう簡単に侵入することができないので、侵入意欲を喪失させることができます。
対策③補助鍵をつける
見た目の問題から面格子をつけることができない窓もあります。
そんなときは補助鍵をつけて防犯対策をするのもおすすめ。
ホームセンターなどで誰でも簡単に手に入る手軽さも魅力です。
対策④センサーライトを設置する
侵入者というのは、目立ってしまう行為を最も嫌いますから、センサー式のライトを玄関や死角となりやすい庭に設置するのがおすすめです。
加えて防犯カメラの設置などがあると、より防犯に力を入れている家だと言うアピールになります。
対策⑤平屋に中庭を設ける
平屋の場合、公道に面して窓や庭を設けると、その分侵入経路を増やしてしまうことになります。
なので、外窓を極力少なくし、中庭を設けて、そこに窓を設置するのも1つの防犯対策です。 侵入経路となる「窓」が外側になければ、侵入窃盗の被害にも遭いにくくなります。
中庭なら、大きな窓を設けて外からの明るさを確保しやすく、お庭のなかも完全なプライベート空間になるので周囲を気にせず過ごすことができるでしょう。
対策⑥防犯砂利を敷く
死角となりやすい裏口付近には防犯砂利を敷くのもおすすめ。
歩くたびに砂利を踏む「音」がするので、侵入者も入りにくくなります。
ただし、住んでいる人がよく通る場所は防犯砂利も踏みつぶされて効果が得られにくくなってしまうので、定期的にメンテナンスするようにしましょう。
対策⑦洗濯物はサンルームに干す
平屋の場合、1階のお庭に洗濯物を干すことが多いですが、意外と外から見えやすく、防犯面で心配という方もいるでしょう。
洗濯物というのは、家族構成や生活スタイルが見えやすいので、「この時間帯に留守にしていることが多いな」とか「子どもが住んでいるな」という情報を侵入者に与えてしまうことも。
平屋の家づくりをする際は、先ほどもお伝えした「中庭」を設け、直接外から見えない場所に洗濯物を干せるようにするか、サンルームなどを設けて室内干しをするといいでしょう。
室内干しの場合は、風通しの良さもポイントです。
設計時によく担当者と相談し、安全で快適な住まいになるようにしましょう。
対策⑧ホームセキュリティに加入する
戸建て住宅の犯罪予防のためにも加入が勧められている「ホームセキュリティ」。
留守宅の際に、誰か侵入者が入ったらすぐに駆けつけて、異常がないか点検してくれます。
うっかり侵入者と鉢合わせになった際も、異常を察知して警備スタッフが駆けつけてくれるという安心感もあるでしょう。
セキュリティに加入すると、玄関周りにステッカーを貼るので、「ここは防犯面を強化している家です」というアピールにもつながります。
犯罪抑止にも効果があります。
平屋だからこそ防犯面を強化して安全な暮らしを
今や、子育て世帯を中心に人気の平屋。
しかし、平屋だからこそ狙われやすいというデメリットもあるため、家づくりの際はあらかじめ防犯対策をしっかり講じておくのがおすすめです。
また、普段から施錠のし忘れがないよう心がけることはもちろん、近所づきあいも適度に行い、不審者がウロウロしていたら周りから目立ってしまうような環境にすることも大切です。
私たち無添加建築設計の家づくりでは、そこに住む家族皆の健康と安全を考えた家づくりを推奨しています。
家と言うのは、ただ寝るだけ・ただ雨をしのぐだけの“場所”ではありません。
家族が快適に安心して暮らせる環境でなければ、本当の意味での「良い家づくり」とは言えないのです。
憧れの平屋を建てたのに、運悪く犯罪被害に遭ってしまった…なんてことのないよう、家族の命と財産を守るためにも、今一度防犯面について考えてみてください。
COLUMN
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