家のこと(新築)
2024.12.07. SAT
冬の乾燥対策5選!なぜ家の中が乾燥するの?乾燥がひどいと起きるトラブルとは?
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家の中がカラカラ…冬はなぜ室内も乾燥するの?
冬になると気になるのが空気の乾燥。
外だけでなく室内までカラカラ…というときも多いでしょう。
一体なぜこんなにも家の中が乾燥してしまうのでしょうか?
一般的に冬は夏に比べて平均湿度が低く、空気が乾燥しています。
気象庁のデータによれば、2021年の平均湿度は7~9月がおよそ80%であるのに対し、1~2月は50%程度。(※)
これだけ見ても冬がいかに空気が乾燥しているかわかります。
室内の場合はというと、冬はエアコンやヒーターなどの「暖房」を使います。
一見、暖房によって室内が温まり、空気中の水分量も増えると思われがちですが、室内の空気中の水分量は変わりませんから結果として乾燥状態になってしまうのです。
また、エアコンの場合は温かい空気を送り出すために風を送るので、余計に空気が乾燥しやすくなるのです。
※参考文献:気象庁HP「過去の気象データ-2021年月ごとの値」より
家の中の空気が乾燥するとどうなるの?
家の中の空気が乾燥すると私たちの生活にどんな弊害をもたらすのでしょうか?
具体的なトラブルについて見ていきたいと思います。
感染症のリスクが高まる
冬は空気が乾燥するため、菌やウイルスが増殖しやすく空気中に浮遊しやすくなります。
また、鼻やのどを守っている粘膜も、空気の乾燥によりダメージを受け、有害な物質を体外へ出そうとする機能が低下してしまいます。
このようなことから、冬は風邪やインフルエンザなどが流行しやすくなります。
家の中でも空気が乾燥していると、ホコリやチリなどと一緒に菌やウイルスが舞い上がりやすくなりますから、家庭内感染のリスクも高まるでしょう。
暖房を使用していると換気もあまりしなくなってしまうので、余計に感染症のリスクが高まってしまうとも言えます。
肌の乾燥やドライアイを引き起こす
空気の乾燥により、冬は特に肌トラブルが起こりやすいです。
乾燥だけでなく気温の低下によって免疫力が低下すると、肌バリア機能が低くなり外的刺激を受けやすくなってしまいます。
肌荒れやかゆみ、赤み、湿疹など、普段よりも気になってしまうことも。
また、お肌だけでなく目の乾燥も要注意です。
現代人は特にパソコンやスマホを見る機会も多く、ドライアイになりやすいとされています。
角膜や結膜の乾燥が進むことでいつも以上にドライアイを引き起こすことがあるので、冬場は特に気を付けたいです。
静電気によるトラブル
乾燥した家の中は静電気が発生しやすい環境に。
金属を触ったとき、セーターなどを脱ぎ着したときに「バチッ」となる静電気は非常に不快です。
静電気が起こると、肌が乾燥しやすくなり肌トラブルを起こすことも増えていきます。
また、家の中の壁や床にホコリを吸着させ、ホコリ汚れを引き起こすこともあります。
火災のリスクが高まる
冬は空気の乾燥による火災にも気を付けましょう。
暖房器具を使用する機会も多く、毎年火災による事故は絶えません。
空気が乾燥していると火が燃え広がりやすいため注意が必要です。
今すぐできる家の乾燥対策5選
ではどうしたら不快な家の中の乾燥を和らげることができるのでしょうか?
今すぐ試してほしい乾燥対策についてご紹介します。
加湿器を使用する
まずは加湿器を使って快適な湿度にコントロールすることが大切です。
室内の快適な湿度は40~60%程度。
これ以上高くなると今度はカビやダニ、結露などが起こりやすくなりますから温湿度計などを使って調節しましょう。
加湿器を選ぶ際は、お部屋の広さなど目的に合ったものを選ぶといいと思います。
洗濯物を室内干しする
加湿器を使用するだけでなく、洗濯物を室内干しするというのも乾燥しがちな室内を潤す方法の1つ。
なるべく風通しの良い場所に干し、短時間で乾かすようにしましょう。
そのほうが生乾き臭やカビの発生を抑えることができます。
お風呂場のドアを開ける
お風呂に入った後、お風呂場のドアを開けておくのも家の乾燥対策の1つです。
すべての部屋に加湿器を設置することは難しいでしょうから、リビング以外のお部屋はお風呂場の蒸気で加湿するのもおすすめです。
窓を水拭きする
窓ガラスを掃除する際に水拭きをすると加湿効果になります。
ほかにも冷蔵庫やテーブルなど水拭きをしてピカピカにしてしまいましょう。
掃除をしながら加湿ができるので、まさに「一石二鳥」です。
霧吹きを活用する
加湿器を使うよりももっとエコなのが「霧吹き」です。
空気の乾燥が気になったらシュッと霧吹きで空気中の水分を足してあげましょう。
カーテンなどに吹きかけると持続効果が高いそうです。
家づくりから考える冬の乾燥対策
家づくりを検討している方なら、冬の乾燥対策もしっかり考えて計画するのがおすすめ。
より快適に健康に暮らすためにはどんなところを気を付ければいいのでしょうか?
以下を参考に家づくりから冬の乾燥対策について考えてみてください。
自然素材を使った家づくりをする
合板フローリングではなく「無垢フローリング」。
ビニールクロスではなく「漆喰」。
このような自然素材を使った住宅は、素材そのものが「呼吸」をするので空気中の水分量が不足しているときは吐き出して補い、逆に水分が多いときは余分な水分を吸ってくれる効果があります。
また、静電気が発生しにくいので乾燥しやすい冬でもホコリやチリを吸着してしまう心配がありません。
見た目もナチュラルで美しく、心から落ち着ける環境になるでしょう。
自然と家が湿度をコントロールしてくれるわけですから、必要以上に加湿器を使う必要がないのが嬉しいところです。
高断熱高気密な家づくりをする
高気密高断熱な家だと、そもそも外気に左右されにくいため冬でも家の中が寒くなりすぎることがありません。
エアコンも使いすぎてしまう心配がないので、エアコンの風による乾燥を防ぐこともできます。
また、換気も効率よくできるため、家の中に嫌な臭いや空気が漂いにくいのもポイント。
家の中にいるのに冷えが原因で体調を崩したり、過剰に暖房を使って余計に空気を乾燥させてしまったりすることがないので、健康で快適に暮らすことができるでしょう。
冬は家の中の乾燥対策をしっかりして健康で快適な暮らしを!
冬の乾燥は肌トラブルや感染症、火災などのリスクがあり大変危険です。
寒い冬は、つい温度にばかり目が行きがちですが「湿度」をコントロールすることも重要。
加湿器を使用したり洗濯物を室内干しにしたりして上手に家の中の湿度を調節してください。
私たち無添加建築設計では、皆さまがより健康で豊かな暮らしができるような家づくりに努めています。
その1つが今回ご紹介したような「自然素材の家」「高断熱高気密な家」です。
季節の変化によって気温や湿度は変わるもの。
暑さ寒さに左右されず、いつでも快適に暮らせる家であれば、住み心地も良くなります。
家族みんなの健康を守れる…そんな家づくりを一緒に考えてみませんか?
ご興味のある方はぜひ一度、ご相談ください。
今抱いている家のお悩みを、新たな家づくりで解消していきましょう。
COLUMN
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