家のこと(新築)
2024.10.07. MON
家づくりをするなら植栽計画も忘れずに!マイホームに合った庭木の選び方とは?
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家づくりの際は庭づくり・植栽計画もしよう
家づくりの際に欠かせないのがお庭や玄関周りの植栽計画。
つい間取りや住宅設備などに気を取られ、忘れてしまいがちな外構工事ですが、やはり家の周りがきれいだと気持ちの良いものです。
たとえ小さなスペースであってもかまいません。
家づくりの際は、室内だけでなくエクステリアにもこだわって、お気に入りの木やお花を植えられるスペースを確保するようにしましょう。
庭木があるメリットは?
庭づくり計画をしようと思っていても、そもそも植えられるスペースがない、お庭がとても小さい…というケースもあります。
しかし、そんなちょっとした場所でも、庭木があるのとないのとでは大きな違いがあります。
なぜ庭木があるといいのか?そのメリットについてご紹介しましょう。
目隠しになる
玄関周りやお庭に適度な庭木があると、周囲の道路や隣近所からの視線をシャットアウトできます。
立地的に人通りの多い場所にお家が建っていたり、隣の住宅との距離が近かったりする場合に有効な目隠しの方法です。
ただし、あまりたくさん植えてしまったり手入れを怠ったりすると、今度は侵入者にとっての“良い隠れ場”になってしまうので防犯上好ましくありませんので注意しましょう。
家の周りが華やかになる
たとえ少しであっても家の周りに木や花が植えられていると、それだけで外観にメリハリが生まれます。
家の周りが華やかになり、景観が美しくなるでしょう。
高低差のある木を植えると、スペースに奥行きが生まれるためお庭を広く見せることができます。
四季を感じられる
花が咲く樹種を庭木に植えれば、お部屋の中からでも季節の移り変わりを感じることができます。
ピクチャーウィンドウを取り入れれば、まるで絵画の一部に。
日本ならではの四季が感じられるというのも、庭木を植える大きなメリットです。
また、赤ちゃんの誕生記念や家づくりの記念など「記念樹」を植えるのもおすすめ。
木の成長とともに家族も成長していく…そんな時間の流れを感じさせてくれるシンボルツリーという選択肢も素敵です。
日除けになる
冬は寒いから日当たりを良くしたいけれど、夏の直射日光で室内が暑くなるのは嫌だな…というときこそ庭木を植えて「日除け」の役割を果たしてもらいましょう。
木は、樹種によって夏に生い茂り、冬に葉を落とすものがあります。
夏は枝葉を大きく広げて日差しを遮り、冬は葉を落として日光を取り入れる。
こうした日射遮蔽の計画の一部としても、庭木は活用できます。
マイホームに合った庭木の選び方
建物の周りに緑が1つあるだけで、明るく爽やかな印象を与えてくれる庭木。
とはいえ、木の種類は様々ですから、どのように庭木を選べばいいのか迷ってしまうでしょう。
ここでは上手な庭木の選び方について、いくつかポイントをご紹介します。
目的に合った庭木を選ぶ
まずは庭木を植える目的を明確にしましょう。
・目隠しのため
・日除けのため
・記念樹として
など。
その目的に合った樹種を選ばないと、せっかく植えた庭木も希望通りの役割を果たしてくれない可能性があります。
たとえば、目隠しの用途として庭木を植えたい場合。
冬に枝葉が落ちてしまうような落葉樹を選んでしまうと、目隠しの役割を果たしません。
また、隣の家との境界線に植えたいという場合も、落葉樹だと葉が落ちやすく、隣の家のお庭を汚してしまうなど近隣トラブルの原因になってしまうので不向きです。
このように、様々な種類があるからこそ、その目的に合った庭木を選ぶことが大切です。
設置場所を考えてから庭木を選ぶ
どこに庭木を植えるのか?それによっても適した樹種が異なります。
日が良く当たる場所のほうを好む木なのか、直射日光が苦手な木なのかなど、木が育つ環境に配慮するほか、設置スペースに適した庭木かどうかもチェックポイントです。
たとえば家の顔でもある「玄関」の場合。
家族もお客様も往来が最も激しい場所ですから、なるべくお手入れのしやすい庭木を選びましょう。いつも葉っぱが落ちていて玄関周りが汚れているようではせっかくのお家も台無しです。
落葉樹ではなく「常緑樹」のような一年中葉が生い茂るタイプがいいかもしれません。
また、毎日よく目が行く場所ですから、建物の雰囲気に合った庭木を植えたり、見ていて癒されるような好みの庭木を植えたりするのがいいでしょう。
一方、お庭に植える場合。
観賞用として楽しみたいのなら、ほかのお花とのバランスを考えた庭木を選びましょう。
設置場所の面積があまりない場合は、あまり大きく成長しすぎないような庭木を選ぶのもいいでしょう。
建物や外構の雰囲気に合った庭木を選ぶ
お庭や外観との統一感を持たせるためにも、建物の雰囲気に合った庭木を選ぶのも1つです。
一般的に、葉が分厚いものが和風のイメージ。
葉が薄いものが洋風のイメージです。
どんなお庭にしたいのか、イメージを膨らませながら庭木選びをすると失敗が少ないかもしれません。
「これだけは絶対植えたい!」というお気に入りの1本を選んだら、その木の魅力を引き立てるようなお花や植木を選んでいくとバランスが整います。
【シチュエーション別】おすすめの庭木
では早速、こんなときはどの庭木がいいの?という皆さんの疑問にお答えすべく、おすすめの庭木をご紹介しましょう。
冒頭からご紹介したように、こんなお庭にしたい!こんな玄関にしたい!というイメージを膨らませながらマイホームに合った庭木を選びましょう。
目隠しにおすすめの庭木
目隠しを主な目的とした庭木を選ぶ際は、
・目隠ししたい場所に枝葉が茂っていること
・枝葉が細く生い茂っていること
・お手入れしやすいこと
などが選ぶポイントです。
常緑樹であれば、1年通して葉が生えているためしっかりとした目隠しになります。
おすすめは、
・キンモクセイ
・サザンカ
・沈丁花
・コニファー
・シマトネリコ
・レッドロビン
など。
一口に「目隠し」と言っても、生垣のようにしたいのか、ポイントで目隠しをしたいのかによって選ぶ庭木も変わります。
植えるスペースや雰囲気を考慮して検討しましょう。
シンボルツリーにおすすめの庭木
シンボルツリーとして植えたいのなら、
・飽きない見た目
・お手入れがしやすい
といったポイントを中心に選びましょう。
シンボルツリーとして人気なのは、
・オリーブ
・ハナミズキ
・ソヨゴ
・ヤマボウシなど。
ソヨゴやハナミズキは直射日光を嫌うので、強い日差しを受けにくい北側の玄関周りがおすすめ。
広々としたスペースがある場合は、まさしく「シンボル」というケヤキやシラカシのような大きく育つ木もおすすめです。
和風の外観に合うおすすめの庭木
まるで日本庭園のようなおしゃれな「和」の空間に仕上げたい場合は、和風のイメージに合った庭木がおすすめ。
たとえば、
・イロハモミジ
・サクラ
などがおすすめ。
四季の移り変わりを感じられ、お庭から見られる景色そのものが絵になることでしょう。
また、和モダン風のお庭であれば和洋どちらにでも相性が良い庭木を選びましょう。
たとえば、
・ヤマボウシ
・シマトネリコ
・ヒメシャラ
などがおすすめです。
ヤマボウシは、6~7月にかけて花が咲き、9~10月に赤い実が成ります。
この実は、ジャムにして食べると甘くて美味しいそうですよ!
そんな楽しみ方もまた、庭木を植える魅力かもしれません。
日除けにおすすめの庭木
夏の強い日差しを遮りたいという目的で庭木を植えるのなら、日光に強い樹種を選びましょう。
・アオダモ
・サルスベリ
・ヒイラギ
・ヤマボウシ
などは西日にも強く、暑さにも比較的強い庭木です。
上記のほかに、人気の高いシマネトリコは南国が原産地とあって暑さにも強く、成長すれば葉が密に生えてくれるので、強い日差しを遮るのに適しています。
家づくりに植栽計画をするなら?注意点は?
家づくりの際に欠かせない植栽計画。
お庭や玄関周りに庭木を植える場合は、大前提として「水栓」の確保が必須です。
水やりがしにくいとお手入れが億劫になって、せっかく植えた庭木も枯らしてしまうことになります。
水やりがしやすいように、ホースを繋げられる水栓等の確保やその動線についても計画的に考えましょう。
また、植栽はなにも土だけにしかできないわけではありません。
プランターやポットなどでも可能です。
玄関に植えたいけれど、すでにアプローチとして整備されてしまったという場合でも大丈夫!
この場合、プランターやポットのデザインも含めた植栽計画を検討しましょう。
よりおしゃれに、素敵な庭木を置くことができるかもしれません。
家づくりの際は庭づくり計画も一緒に!
いかがでしたか?
家づくりというと、つい内装のことばかり考えてしまいますが、実はお家の「顔」になる外観部分は非常に重要です。
狭いスペースであっても、ちょっと緑があるだけで雰囲気が変わるもの。
毎日眺めるお庭、玄関周りだからこそきれいに整えたいものです。
家づくりの際は今回ご紹介したような植栽計画について、予算配分をしっかり考えておくといいかもしれません。
私たち無添加建築設計でも、家づくりに付随するお庭や玄関周りの植栽についてご提案させていただいております。
シンボルツリーとして、目隠しとして、日除けとして…など様々な用途・目的に合わせたおすすめの庭木を植えて、毎日の暮らしにやさしさと潤いをもたらしましょう。
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