家のこと(新築)
2024.12.06. FRI
収納は見せる?隠す?使い分けのポイントと上手な「見せる収納」のコツと実例集
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「見せる」と「隠す」のバランスは2:8がベスト!
近年、インテリアのトレンドとなっているのがオープンシェルフなどの「見せる収納」。クローゼットや扉のある棚のような「隠す収納」よりも、“インテリア”として映える演出ができまることから人気が高まっています。
しかし、いざ見せる収納を取り入れようとしても、かえって部屋が雑多な印象になってしまうことなど失敗も…。
かと言って隠す収納ばかりでは、部屋が殺風景に見えてしまうこともあり、難しいと感じることもあるでしょう。
収納というのは、物を「見せる」「隠す」のバランスが非常に重要。
一般的には、「見せる」「隠す」の割合は、2:8くらいがちょうど良いと言われており、見せたいものを全体の2割程度にとどめておくことで、空間をよりスッキリ見せることができます。
所々に見せる収納でフォーカスポイントをつくり、“見せたいもの”を強調するという効果も期待できるので、インテリアにこだわりのある方はこの機会に「見せる」と「隠す」のバランスをマスターしておきましょう。
「見せる」と「隠す」はどう違う?メリットデメリットとは?
見せる収納と隠す収納のバランスを考えるにあたり、知っておきたいのがそれぞれの収納の特徴。まずは「見せる」と「隠す」ではどのような違いがあるのか、メリットデメリットなどをご紹介します。
見せる収納のメリットデメリット
見せる収納とは、オープンシェルフや本棚、ラックなど見える形で物を収納する方法です。棚に食器や雑貨を飾る以外にも、壁に引っ掛けたり天井から吊り下げたりするのも見せる収納方法。
上手に取り入れれば、テレビや雑誌で見るようなおしゃれな部屋をつくることもできますが、置き方・飾り方を間違えるとごちゃごちゃ見えてしまうのがデメリットです。
■メリット
・インテリア性が高い
・よく使う物であれば出し入れがしやすい
・どこに何があるか一目瞭然!
・お気に入りのコレクションを飾るなどディスプレイをする楽しみがある
■デメリット
・きちんと整理整頓をしないと雑多な印象を与えてしまう
・掃除を怠るとホコリがたまってしまうことも…
隠す収納のメリットデメリット
隠す収納とは、扉や引き出しなどで中の物が見えない形で収納する方法。クローゼットやキャビネットなどが使われます。
他にも、キッチン上部の吊り戸棚やソファ、小上がり下に収納を設けたりすることも。
また、カゴやボックスを用いて隠す収納にする方法もあります。
隠れている分、ざっと収納してもごちゃごちゃ見えないのがメリットですが、その一方で目につかない分、物が行方不明になってしまったり不要品が増えてしまったりするデメリットがあります。
■メリット
・物がごちゃごちゃ見えないので急な来客でも安心
・空間をスッキリきれいに見せることができる
・収納を最大限に活用できる
■デメリット
・開け閉めの手間がかかる
・目につかない分、不用品が増えてしまうことも…
「見せる」「隠す」を使い分けるポイントは?
見せる・隠すの収納のとくちょうを知ったところで、今度はそれぞれを使い分けるポイントをご紹介します。
ただ2:8の割合で見せる・隠すの収納をすれば良いわけではありません。
以下を参考に、適材適所でスッキリとした部屋づくりを実現させましょう。
ポイント1.収納する物によって見せる・隠すを分ける
収納方法を見極めるには、「見せたい」「隠したい」を収納する物によって判別しましょう。
たとえば、生活感が出やすい食品ストックや掃除用具、衣類などには隠す収納を。文房具や化粧品などごちゃごちゃしやすい細かなものも隠す収納がおすすめです。
逆に「見せたい」お気に入りのコレクションやインテリア雑貨などは、オープンラックで見せる収納をすると空間をおしゃれに演出できます。
ポイント2.収納場所によって見せる・隠すを分ける
見せる・隠すは収納場所によって使い分けるのも◎。リビングは他のスペースに比べて広々とした空間があるので、見せる収納に向いています。
たとえばリビングの壁面を利用してフルオープンの収納スペースをつくれば、パッと目を引くポイントに。
飾った物の存在感がグッと際立ち、個性を出すこともできるでしょう。
また、家族だけが出入りする「ファミリークローゼット」も見せる収納にした方が使い勝手が良い場合もあります。
他人には見せたくないけれど、どこに何があるか一目で分かったほうが「効率が良い」という収納場所におすすめです。
逆に隠す収納に向いているのは、生活感が出やすいキッチンや洗面スペースなど。キッチンも物によって「見せる」「隠す」を使い分けられると、家族みんなが使いやすい場所になるでしょう。
家事効率もアップするので、収納場所によって見せる・隠すを上手に使い分けるのがおすすめです。
「見せる」収納をより美しくする4つのコツ
全体のおよそ20%を「見せる」収納でバランスよく配置することが理想ではありますが、ただ「見せる」だけでは雑然としてしまうことも…。
どのようにすれば、見せる収納もインテリアの一部としておしゃれにすることができるでしょうか?
ここでは「見せる」収納の上手なコツについてご紹介します。
物を詰め込み過ぎない
見せる収納をする際に最も大切なことは、物を詰め込み過ぎないこと。
収納スペースに対して100%の量を収納してしまうと、雑多な印象を与えてしまいます。物を置かない空間をつくって「抜け」を大切にすると、スッキリします。
色や形、素材を統一する
どうしても見せる収納がごちゃごちゃしてしまう場合は、収納する物の色や形、素材を統一しましょう。
色はごちゃごちゃしないよう、使う色を3色までにとどめておくのがおすすめです。たとえば、天井や床、壁の色をベースの色(白やグレー、アイボリーなど)とするならば、家具やカーペットなど面積の広いものをメインカラー(茶や黒、白など)とします。
そして、アクセントになる差し色(緑、赤など)をプラスするという具合です。色の足し引きをしながらバランスを見ると、統一感が出てスッキリするでしょう。
同様に、形も整えると失敗が少なく済みます。
たとえば、キッチンの調味料などはボトルを全て同じ物に入れ替えて統一感を図ったり、小物を入れるボックスを同じ種類にしたりします。
また、雑貨類は素材を統一するのも◎。見せる収納をする棚に「テーマ」を決め、似たような素材を並べていくのがおすすめです。
三角形を意識してディスプレイをする
ディスプレイの見せ方に悩んでしまう場合は、三角形を意識すると美しく配置することができます。
本棚やオープンシェルフなど、小さくて軽いものを上に置き、大きくて重たいものを下に置けば安定感も抜群です。
また、棚に物を並べるときも、ただ横にズラッと並べるのではなく、中央に背の高いもの置き、左右は背の低いものを置くと美しく整った印象になるでしょう。
物の定位置を決める
見せる収納は必ず「物の定位置」を決めておき、使ったら戻す…を繰り返すようにすることが大切。
でないと、せっかくスッキリ整えた収納も、いつの間にかごちゃごちゃになってしまいます。美しい状態をキープするためには、きちんと“戻す”習慣を付けることも必要です。
効率よく「使って戻す」を繰り返せるよう、使う頻度の高いものは出し入れしやすい位置に配置するなど工夫するといいでしょう。
「隠す」収納を有効活用するためには?
隠す収納は、見せる収納に比べて収納量100%に詰め込んでも気になりませんが、冒頭でもご紹介したとおり、見えない分、不用品が増えてしまったりどこに何があるか分からなくなったりしがちですよ。
これではせっかくの貴重な収納スペースも無駄になってしまいます。
どうしたら隠す収納も有効活用できるのか、以下を参考にしながら誰もが見やすく使いやすい収納を目指しましょう。
隠す収納はラベリングで使いやすく!
ボックスやカゴなどを使って隠す収納をする場合は、中に何が入っているか見やすいようにラベリングをするのがおすすめ!
ラベルも統一感を出し、見やすくするとスッキリします。小さなお子さんがいるご家庭なら、イラストを使って子どもでも分かりやすくラベリングするのもいいでしょう。
家族みんなが使いやすくなるので「家事シェア」もしやすくなると思います。
定期的に収納物の整理整頓を
要らないものが溜まってしまい、扉が閉まらないほどギュウギュウに詰め込んでしまいがちなのが隠す収納…。
目につかない分、整理整頓も後回しになってしまいがちです。
お部屋を掃除するのと同じように、収納している物も定期的に確認し、要らないものはリサイクルに出したり使えないものは廃棄したりするなど整頓することも大切です。
特にパントリー内はストックで溢れてしまうと、賞味期限切れに気付かず、どんどん溜め込んでしまうので注意しましょう。
スッキリ美しく!見せる収納・隠す収納実例集
最後に、実際の見せる・隠す収納実例集をご紹介します。
余白を上手く使った見せる収納
壁一面を上手に使った見せる収納。
配置バランスが絶妙で、余白を適度に残しているのでスッキリ見えます。色や形の統一感も抜群です!
使い勝手も抜群なキッチンの見せる収納
お部屋の雰囲気や家具との一体感がある壁面収納は、実用性も抜群。色や形、素材が統一されているので、ごちゃごちゃしやすいキッチン用品もスッキリした印象です。
吊り下げ収納など、空間を上手に活用しているのもいいですね!
家具と一体化した見せる収納
煩雑な印象になりやすいキッチンも、お部屋とのテイストを統一することで「家具化」され、美しく整頓された印象に。アクセントカラーをワンポイントに入れることで、空間にもメリハリが生まれています。
空間を有効活用した小上がり下の隠す収納
小上がり下に収納を設ければ、空間を最大限に活用することができます。人の出入りが多いリビングも、これならスッキリ整います。
小上がりやベンチ下など低い位置なら物が出し入れがしやすいので、使う頻度の高いものや子どものおもちゃなども収納しやすいです。
階段収納で存在感抜群の見せる収納
天井まで高く伸びる階段収納は、ダイナミックさが◎。書棚としてはもちろん、見せたいお気に入りの雑貨をディスプレイしても素敵です。
存在感の大きな見せる収納は、広々としたリビングのフォーカルポイントになり、おしゃれな空間を演出できます。
見せる収納・隠す収納で暮らしに使いやすさと美しさを!
住宅にとって収納とは、暮らしやすさの要。生活していくにつれて物は増えていくのに、何度も収納スペースをつくり直すわけにはいきません。
かと言って、収納ばかりつくると他の居住スペースが狭くなってしまいます。
だからこそ収納計画はとても大切。
今回ご紹介したように、見せる収納と隠す収納をバランスよく配置し、見た目も使い勝手も満足できる家を目指しましょう。
私たち無添加建築設計では、家づくりをする前に、家族構成や趣味などを含め、細かなところまで「どんな暮らしがしたいのか」じっくりとお話を聞かせていただきます。
収納とは、家族の人数や趣味・暮らし方によっても変わりますから、各家庭に合ったプランニングが重要。
注文住宅だからこそ実現するスマートな収納計画について、一緒に考えてみませんか?
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