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家のこと(新築)
2021.12.05. SUN
断熱し結露を防ぐ「樹脂窓」
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樹脂窓とは?窓選びの重要性って?
家づくりをする際に意外と重要なのが「窓」。
なぜ窓選びがそんなに重要なのか?というと、窓は「熱が出入りする場所」だからです。
冬の暖房使用時は、窓から約50%の熱が奪われ、夏の冷房使用時は約70%の熱が入ってくるのです。
これではいくら冷暖房を使用しても、なかなか快適な室温になりませんよね。
だからこそ、窓の性能を高めることはとても大切なんです。
窓と言っても様々な種類がありますが、一般的によく目にする窓は、「アルミフレーム+単板ガラス」で構成されているもの。
一方、樹脂窓とは、「樹脂製フレーム+複層ガラス」から成る窓のことを言います。
樹脂窓は、アルミサッシに比べて、非常に断熱性が高く、冬の暖かさはもちろんですが、夏も涼しく快適に過ごすことができるんですよ。
そのため樹脂窓は、寒さ厳しい北欧や北米などの地域で多く使われているんです。
ところが日本の場合、普及率はわずか20%。(※1)
まだまだアルミサッシの方が多いのですが、近年の「断熱性・気密性」を重視した家づくりにより、徐々に樹脂窓の人気も高くなっています。
そこで今回は、なぜ樹脂窓を選ぶと良いのか?樹脂窓を選ぶメリットについてご紹介します。
樹脂窓にするメリット① 熱を逃がさないから冬も暖か
断熱性能高い家づくりをしたとしても、窓の断熱性能が低いと、室内の暖かい空気が外へ逃げてしまいますよね。
樹脂窓の場合は、一般的なアルミサッシと違い、2枚のガラスから構成されていますので、熱の伝わり方を軽減し、高い断熱効果を発揮してくれるんです。
なんと単板ガラスのおよそ4倍もの断熱効果と言われています。(※2)
樹脂窓にするだけで、寒い冬の季節もポカポカ暖かいお部屋で過ごすことができるんです。
※2参考文献:YKK AP「窓の表面温度比較(サーモグラフィー)」
樹脂窓にするメリット② 直射日光を浴びる夏も涼しい
断熱性能の効果を発揮できるのは、冬だけではありません。
西日が強く差し込む夏は、窓から太陽熱を受けて、お部屋の温度を上昇させてしまいます。
冷房効率も悪くなるでしょう。
Low-E複層ガラスの樹脂窓であれば、太陽熱を約60%もカットするため、一般的なアルミサッシに比べて熱が伝わりにくく、お部屋が熱気で包まれてしまう心配がありません。
冬だけでなく夏も快適!季節を問わず一年中一定の温度で過ごすことができるのも樹脂窓の魅力ですね。
樹脂窓にするメリット③ 結露が発生しにくい
冬場の悩みと言えば、「結露」ですよね。
窓ガラスやサッシにポタポタと水滴が垂れて、こまめに拭かないとカビが発生してしまうこともあります。
そもそも結露が引き起こされる原因というのは、温度と湿度が深く関係しています。
外気と室温の差が大きければ大きいほど結露が生じやすく、またお部屋の湿度が高すぎても結露が起こりやすくなるのです。
このように結露を防ぐ為には、室内温度と窓の表面温度との「差」を小さくする必要があります。
そこでおすすめなのが、樹脂窓。
樹脂フレームは、アルミに比べて熱を伝えにくいという特性があるので、結露の発生を軽減してくれるからです。
また、樹脂フレームに加えてLow-E複層ガラスを採用すれば、更に断熱効果がアップ。
窓周辺の結露発生を抑えることができるんです。
最近よく目にする二重底のグラスも同じです。
冷たい飲み物を入れたときに、一般的なグラスだと、表面に結露が生じ、水滴でテーブルが濡れてしまいますよね。
しかし、二重底のグラス(ダブルウォールグラス)であれば、時間が経っても結露が生じにくく、水滴が垂れる心配がありません。
結露によるカビ・ダニの発生は、家の寿命を短くしてしまう恐れもあるため、断熱性能の高い樹脂窓がおすすめなんですよ。
樹脂窓にするメリット④ 光熱費が削減できる
断熱性能の高い樹脂窓であれば、外気温に左右されにくいため、冷暖房効率が良くなります。
これにより、光熱費を削減することも可能です。
年々、電気料金の値上げが叫ばれるなか、少しでも光熱費の負担を減らすことができれば、家計も助かるでしょう。
もちろん、窓だけでなく住環境そのものも断熱性能を見直すことで、より大幅な光熱費削減につながります。
樹脂窓にするメリット⑤ 種類やデザインが豊富
樹脂窓は、種類やデザインが豊富なのもメリットの1つ。
一般的な窓の色(ホワイトやブラウン、ブラック)だけでなく、木目調のものなどデザイン性に優れているんです。
これなら、外観やお部屋のインテリアに合わせてコーディネートすることができますよね。
また、窓の種類も豊富なので、設置する場所に合わせて選ぶことが可能です。
快適な住まいは「樹脂窓」から
窓というのは、快適な住まいの実現に非常に重要な場所であることがお分かりいただけましたでしょうか。
今回ご紹介したとおり、窓の断熱性能を高めるだけで、嫌な結露を解消したり、暑さ・寒さ対策ができたり、光熱費の節約になったり…と良いことだらけ!
より快適な住まいにするためには、従来のアルミサッシではなく樹脂窓を選ぶと良いでしょう。
私たち無添加建築設計の家づくりでも、樹脂窓の採用を推奨しています。
樹脂窓の中でも特に優れた断熱性能を誇る「Low-E複層ガラス」にすることで、暑い日差しや紫外線をカットする遮熱効果や外の冷気を遮断し室内の暖気を逃がさない断熱効果を発揮します。
夏も冬も快適な住まいとなるでしょう。
日々の暮らしを支える「家」。
より心地の良い家づくりのために、機能性の高い樹脂窓を選び、暑さ・寒さなどちょっとしたストレスを解消しましょう。
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