太陽光発電システムは「エコじゃない」は嘘!

太陽光発電システムはエコじゃないって本当?知らないと損をする2大デマについて徹底解説!

電力を自家発電できることで知られている太陽光発電システム。

これらを取り入れた家づくりを、エネルギーを創るという意味から「創エネ住宅」とも呼ばれ、注目されています。

 

しかしその一方で気になるのが、太陽光発電システム導入にまつわる様々なデメリット。

 

「エコって言っているけれど、製造時に大量のエネルギーを使うから環境に良くない」

「ソーラーパネルの廃棄時に大量のごみが発生するから環境に良くない」

 

などといった話はよくあること。

住宅会社でも太陽光発電システムの導入については、様々な意見があり、一体どっちが正しいの?と悩んでしまうこともあるでしょう。

 

ところが、よく調べてみれば「太陽光発電システムはエコじゃない」なんて噂は全くのデマであることがわかります。

今回は、このような太陽光発電システムの2大デマについて、真実はどっちなのか?詳しく解説していきたいと思います。

 

デマ①太陽光発電システムは環境に良くない?

太陽光発電システムはエコじゃないって本当?知らないと損をする2大デマについて徹底解説!

まず1つ目。

「太陽光発電システムは製造時に大量のエネルギーを使っているから環境に良くないのではないか?」という話についてご説明しましょう。

太陽光発電システムのEPT

本当に太陽光発電システムはエコではないのかどうか…というのを考える際に1つの目安となるのが「EPT(エネルギーペイバックタイム)」です。

 

「EPT」とは、発電設備が建設~廃棄処理されるまでに使うエネルギー消費量を何年分の発電で取り戻せるのか?を表す指標のことを言います。

 

太陽光発電システムが製造され、廃棄されるまでに使うエネルギーを何年稼働することによって回収できるのかを示したものです。

そこで下の図をご覧ください。こちらは各発電設備のEPTを比較した表です。

EPTの年数が短ければ短いほど、環境負荷が少ないと考えられています。

 

※出典:太陽光発電総合情報(https://standard-project.net/solar/words/ept.html

 

ご覧の通り太陽光発電は、およそ1年~2年程度稼働させることによって、製造時のエネルギー消費量を取り戻すことができます。

製品の種類にもよりますが、太陽光発電システムそのものの寿命が30年としても、たった1~2年で取り戻せてしまうわけですから、かなり早期でのエネルギー回収ができているというわけです。

 

仮に寿命が30年とするのなら、残り28年はお釣りのようなもの。

ですから、太陽光発電システムを製造する際に大量のエネルギーを使っているからエコではないという話は、間違いであることが言えます。

 

自動車はないが太陽光発電システムはペイバックがある!

太陽光発電システムのEPTについて考えるとき、自動車と比べてみると非常にわかりやすいです。

 

皆さんがよく乗る自動車。製造して販売されてから使われる期間は、1台でおよそ10年と言われていますが、自動車の場合、エネルギー消費量は高いのにいくら乗ってもエネルギーを生み出す力はありませんから、当然「ペイバック」はありません。

 

1台の自動車を製造するには3万点以上もの部品を使い、それをつくる過程で大量のエネルギー消費があります。そして、自動車の場合は「消費のみ」。

これは、ほかの家電製品にも言えることでしょう。

 

それに引き換え、太陽光発電システムはたった1~2年で製造時に消費したエネルギーを回収してしまうので、決して太陽光発電システムが「悪」というわけではないんです。

自動車と比べると、いかに太陽光発電システムがエコなのかがよくわかると思います。

デマ②太陽光発電システムは廃棄時に有害ごみが発生する?

太陽光発電システムはエコじゃないって本当?知らないと損をする2大デマについて徹底解説!

もう1つの懸念事項と言われるのが、廃棄時の「ごみ問題」。

太陽光発電システムに使われているパネルは、将来的に有害なごみになるのではないか?と訴える方も多くいます。

これについてはどうなのでしょうか?

 

太陽光発電システムパネルの構造

屋根の上に設置されている太陽光発電システムのパネル。

近くでご覧になったことのある方はご存じかと思いますが、およそ60%がガラスでできています。

残りは、

アルミフレーム15%

太陽電池セル5%

その他バックシート等20%

というような構成です。

 

このとき、よく「太陽電池セル」が廃棄時に有害物質を発するのではないかと言われますが、実は日本の太陽光パネルのおよそ95%がシリコン系でできているため、廃棄時も有害物質を発生させることはありません。

 

もちろん、ガラスも細かく粉砕することができるので、粉砕時に有害な物質が出ることもありません。

アルミに関してもリサイクルしやすい素材なので、環境を汚染してしまうような廃棄物になることはありません。

太陽光発電システムより自動車のほうが有害

先ほどと同様に、ごみの問題に関しても自動車と比べてみましょう。

 

自動車1台に使われている部品といえば、

・革や布(シート部分など)

・ゴム(タイヤ部分)

・ガラス

・金属

など様々。

 

部品点数も太陽光発電システムと比べれば圧倒的に多いので、廃棄しようとすれば、これを細かく分別しないといけません。

 

それにかかる費用や労力は相当なものです。

しかも、太陽光発電システムのようにリサイクルしやすいガラスやアルミばかりで作られていないので、よっぽど自動車のほうが有害ごみになりやすいのです。

 

とはいえ、現在では家庭用ではなく事業所用として使われる太陽光パネルの大量廃棄問題が深刻化しているのも事実。

2030年には、埋め立て処分場がひっ迫するともいわれています。

 

そこで近年注目されているのが、太陽光パネルをリユース・リサイクルしようという動き。

これらは今後もっと活発になるとみられているので、「太陽光発電はエコじゃない」とは言われなくなるでしょう。

電気代高騰の時代!太陽光発電でお得に賢く暮らそう

太陽光発電システムはエコじゃないって本当?知らないと損をする2大デマについて徹底解説!

電気代が年々高騰している今。

太陽光発電システムは、そんなときにも家計の支えになってくれるでしょう。

 

私たち無添加建築設計の家づくりでも、初期費用0円の太陽光発電システムのリース契約をおすすめしています。

リース契約であっても、太陽光パネルの利用は変わりません。

電力を自家発電することで、電力不足解消や災害時の停電に役立てることができます。

もちろん、自家発電することで電力会社からの電力購入費を抑えられるので、家計の負担を軽くすることもできます。

 

ただし、発電量については地域によっても多少差があるので、太陽光発電システムを導入して得かどうかは事前に確認しておくといいでしょう。

 

太陽光発電システムにまつわる情報は、今回ご紹介したように誤った情報も多いため、誤情報に左右されてしまわないよう、正しい知識を身につけることが大切です。

今後は、さらなる「脱炭素社会」の実現へ向け、世界的に動き出していくとみられていますから、家づくりと太陽光発電システムは切っても切れない関係になっていくのではないかと思います。

 

太陽光発電システムは、後付けする場合は屋根材との相性が関係してくることもあるため、導入に迷っている方は新しく家を建てるときに一緒に検討するのがおすすめです。

地球環境にやさしい安心安全な家づくりにご興味のある方は、ぜひ一度私たちにご相談ください。