家のこと(新築)
2025.3.07. FRI
可変性のある家づくりで長く快適に暮らそう!フレキシブルな間取りにする4つの工夫とは?

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ずっと快適に暮らせる可変性のある家づくりがおすすめ!

様々な環境に配慮した取り組みがされている今。
もう「建てて壊してまた建てて」というひと昔前の家づくりのスタイルから変化しつつあります。
一般的に家が解体される理由は、単純に老朽化しただけではなく家族形態が変わり現状の家の使い勝手が悪くなるということも挙げられます。
時間とともに家族も家も変化。
生活スタイルも変わっていきます。
しかし、家電製品と違って使い勝手が悪くなったからと言って、その都度家を建て直すことはできません。
なので、これからの家づくりはいかに長く快適に住めるかがポイントです。
そのためには、可変性のある家づくりがおすすめ!
家族構成、ライフスタイルの変化に合わせて家も自由に変えていける…そんな可変性のある家づくりを目指しましょう。
可変性のある家づくりをするメリット

まずは可変性のある家づくりをするメリットについて具体的にご紹介します。
人生100年時代と言われている今だからこそ、可変性というものが求められています。
次世代に家を引き継いでいける
近年、無垢材や漆喰など自然素材を活用した家づくりも増えています。
これらの住宅は、高度経済成長期に建てられたような住宅に比べて建物寿命が長いため、親から子へ、子から孫へと家を受け継いでいき、長く暮らすことができます。
しかし、世代が変われば使いやすさも変わるでしょう。
当初建てたときには見た目も使いやすさも抜群だった間取りでも、住む人が変われば使い勝手も悪く、不便さを感じることが出てくるかもしれません。
様々な状況の変化に対応できる可変性のある家であれば、子供や孫にも引継ぎやすくなります。きっと100年先の未来まで快適に住むことができるはずです。
経済的負担を大幅に減らせる
前述したように、家というのはただ老朽化したから建て替えようというだけではありません。
「子供が巣立って家族構成が変わったから…」
「子供が結婚、出産を経て同居をすることになったから…」
「親の介護のために同居をすることになったから…」
など、長く住んでいればそれだけ様々な変化があります。
変化に応じてその都度大規模リフォームや建て替えをしては、その分の費用負担も大きくなってしまうでしょう。
可変性のある家づくりをすることは、そんな経済的負担を大幅に減らせるというメリットもあります。
地球環境にやさしい
短いスパンで大規模リフォームや建て替えが必要なければ、その分、エネルギー消費量も少なく済むでしょう。
限られた資源を無駄に使うことがないという意味でも、可変性のある家づくりは地球環境にやさしいと言えます。
可変性のある家づくりの4つのポイント

では具体的にどのような家づくりをしたらよいのでしょうか?
可変性のある家づくりの4つのポイントについてご紹介します。
◆なるべくオープンな間取りにする
まず可変性のある家づくりにするためには、可能な限り壁や柱を少なくし、オープンな間取りにすることが大切です。
具体的に言うと、壁で区切った「個室」を少なくすること。
テレワークやオンライン授業など子供から大人まで自宅で作業をする時間が増えたため、個室の重要性を感じている方も多いと思いますが、完全なる「個室」にしてしまうと、将来的に家族の人数が増えたり減ったりしたときに対応しづらくなってしまいます。
もともとオープンな間取りであれば、そこに家具やパーテーションを置いて仕切ることも可能。家族構成に合わせて部屋を増やしたり部屋したりできる可変性のある家は、壁で区切らないので後々使いやすさを感じるはずです。
◆可動式の家具や間仕切りを使う
壁で区切った個室をつくらない場合でも、必要に応じて1つの部屋を2つにしたいということもあります。
そんなときは、可動式の間仕切りを使いましょう。
たとえば、子供部屋。
可動式の間仕切りを設ければ、子供が将来個室を持ちたいときにも簡単に仕切ることが可能です。
これなら小さいときは姉妹・兄弟で1部屋を共有し、大きくなったらそれぞれに個室を与えるということが可能になります。
また、リビングであれば家具を間仕切りとして使うのもおすすめ。
背の高い棚などは壁に付ける配置が多いですが、間仕切りとして空間を区切る役目も果たしてくれます。
キャスター付きのものであれば必要に応じて自由に移動できるので、間取りを変えるのも簡単です。
可変性のある家づくりならではの工夫で、お部屋を自由自在に変化させましょう。
◆部屋の用途を固定化しない
「ここは○○な部屋」というように、部屋の用途を固定化してしまうと後々使いにくくなってしまいます。
特に子供が小さいうちは、子供部屋を作っても結局はリビングで過ごすことが多く、使わないことが多いでしょう。
実際に子供部屋という個室が必要な時期というのは、ほんの数年。
あえて「子供部屋」「ワークスペース」などのように部屋の用途を固定せず、家族の成長に合わせてフレキシブルに変化できるよう広い用途で使うことを想定した間取りにするのも可変性のある家づくりのポイントです。
◆シンプルな内装、間取りにする
家づくりをするときに、様々な住宅雑誌やSNSの写真を見てデザインを決めていくと思いますが、なんとなくシンプルさよりも遊び心を持たせたもののほうが素敵に見えます。
しかし、実は間取りも内装もシンプルなほうが飽きが来なくて使いやすいかもしれません。
真っ白な壁、シンプルな形の部屋のほうが使い勝手もよくなります。
ちょっと物足りないな…と感じる方は、カーテンやソファ、ラグなど面積の広い家具でアクセントを加えてみてはいかがでしょうか。
住む人によってお部屋のインテリアの好みも変わりますから、シンプルさというのは可変性のある家づくりに欠かせないワードでしょう。
可変性のある家づくりをする際の注意点

可変性のある家づくりをする際は以下の点に注意しましょう。
様々な工夫を凝らしながら、理想の家づくりを実現させてください。
間仕切りをしても十分な広さが確保できるか
将来的に、間仕切りをして1部屋を2部屋に分けられるようにしたい場合、分けたときも十分な広さが確保できるかについてはしっかり考えておきましょう。
たとえば子供部屋の場合なら、それぞれの部屋に必要なベッド、デスク、収納が置けるかどうかもポイントです。
電気配線の計画は問題ないか
広々とした部屋を間仕切りした場合に、電気配線や照明の計画に問題がないかも確認しておきましょう。
部屋を区切ったはいいけれど、コンセントがない、照明がつけられない…なんてことがあると意味がありません。
プランの段階から、可変性のある家づくりをしたい旨を伝え、電気配線などについてあらかじめ確認しておくといいかもしれません。
可変性のある家づくりで将来も安心な住まい計画を

シンプルで飽きが来ず、ずっと何世代にわたっても住み続けられる家。
それは本当の意味での快適さ、豊かさをもたらしてくれる気がします。
もちろん、今回ご紹介した可変性のある家づくりをすることは大事ですが、その前提として断熱や気密性を高め、住環境を快適にしておくことも必要です。
フレキシブルな間取りで使い勝手が良かったとしても、寒い・暑い・結露がひどい!なんて三重苦に悩まされては意味がありません。
より快適で使いやすい住まいのために、様々な工夫を凝らした家づくりをしましょう。
私たち無添加建築設計では、誰もが長く安心して快適に暮らせるよう、無垢材や漆喰など体に害のない素材を使った家づくりを推奨しています。
また、気密性断熱性、耐久性に優れているので可変性のある家づくりにぴったりです。
これから先の未来、子供たちのためにも「負の遺産」を残さないよう、ただ家を建てるのではなく、ずっと安心して住み続けられる家づくりをしてみませんか?
新築だけでなくリフォームも承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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