完成見学会とは?

完成見学会に行ったら見るべきポイントは6つ!家づくりに活かすための見学会参加のコツ

家づくりをするにあたり、様々なメーカー、工務店が実施している完成見学会へ足を運ぶことも多いと思います。

完成見学会は、新築で建てたばかりの家を、オーナー様が入居する前に見学に行けるイベントです。

いわゆる「住宅展示場」とは違い、実際に“建てた家”を見られるので、より現実的な目線から見ることができます。

 

家づくりは人生において大きな買い物の1つですから、なるべく失敗を避け満足度の高いものを購入したいもの。

そのためにはただ完成見学会へ参加するのではなく、自分たちの家づくりに活かすために必要な情報を効率的に得ることが重要です。

そこで今回は、完成見学会へ参加するメリットと見るべきポイントについてご紹介します。

完成見学会に参加するメリット

完成見学会に行ったら見るべきポイントは6つ!家づくりに活かすための見学会参加のコツ

家づくりをするにあたっては、必ず1度は参加しておいたほうがよい完成見学会。

各メーカー、工務店で実施しているので、施工を依頼してみたいところの完成見学会へは必ず足を運んでおきましょう。

一体なぜ完成見学会へ参加したほうがいいのか、まずはそのメリットについてご紹介します。

実際の暮らしのイメージがわきやすい

完成見学会は、実際に住むオーナー様のお家。

見学会のために建てられたモデルハウスと違い、“実際に住む家”なので、より暮らしのイメージがしやすいというメリットがあります。

オーナー様の家族構成やライフスタイルなどを参考にすると、自分たちの家づくりにも活かせるかもしれません。

 

家づくりのアイデアを得ることができる

モデルハウスと違ってその“リアルさ”がウリの1つでもある完成見学会。

間取りや仕様など、オーナー様がこだわったポイントを知ることで自分たちの家づくりのヒントが得られることもあります。

住宅雑誌を見るのとは違って、実際に足を運ぶからこそ知ることができる情報です。自分たちでは想像もできなかった良いアイデアが浮かぶかもしれません。

家づくりについてより具体的な質問ができる

完成見学会では、多くの場合担当スタッフと一緒に家の中を周り、オーナー様のこだわりポイントなど様々な説明を受けていきます。

その中で、実際にその場所にいながら感じた疑問について具体的な質問ができるのも完成見学会のメリットです。

その場にいるからこそ、質問の回答も理解やすく、スタッフからのアドバイスもスムーズに受け入れられるでしょう。

 

完成見学会へ参加する際に見るべき重要なポイント6つ

完成見学会に行ったら見るべきポイントは6つ!家づくりに活かすための見学会参加のコツ

では実際に完成見学会へ参加する際に、どんなポイントに気を付けて見たらよいのか。

自分たちの家づくりの参考になる情報を効率よく得るために、以下のポイントについてしっかり確認しておきましょう。

 

オーナー様の家族構成や敷地面積などの基本情報

まず大事なことは、完成見学会が行われているお家の基本情報です。

家族構成やペットの有無、子供の有無、敷地面積など基本的な情報について知っておきましょう。

 

自分たちに似たような家族構成であれば、よりリアルに感じられます。

自分たちの家づくりに置き換えながら考えていくとわかりやすいと思います。

 

「小さな子供がいると玄関収納を広くとったほうが良さそうだな」

「将来的なことを考えてフレキシブルな間取りにしたほうが使いやすそうだな」

など、改めて発見できることがあるかもしれません。

採光や断熱・気密性について

最近は、高断熱高気密住宅を売りにする工務店やメーカーも多いです。

どの程度断熱性や気密性があるのか、そのあたりも注目すべきポイントです。

 

気温だけでなく湿度も気にしながら、しっかりとその家の快適さを肌で感じてきましょう。

温湿度計が設置されているとわかりやすいかもしれません。

 

また、採光についても要チェックポイントです。

太陽熱の取り入れ方、遮り方の工夫がされているかどうかで、家の温度が大きく変わります。

完成見学会に参加したときは季節的に過ごしやすい時期かもしれませんが、暑さ寒さを感じられる季節ではどうなのか?その点も確認しておくといいでしょう。

 

収納や生活動線について

住みやすさ・使いやすさという点においては、収納や生活動線も確認しておきたいポイントです。

・4人家族の場合、どのくらいの収納スペースを確保しておいたほうがいいのか?

・共働き家庭の場合の生活動線、家事動線は?

など、完成見学では参考にできる部分を細かくチェックしておきましょう。

 

耐震性や防音対策について

家づくりにおいて、安全性や快適性という面は欠かせない部分です。

先ほどご紹介したような断熱性や気密性、日射取得・日射遮蔽だけでなく耐震性や防音対策についても確認しておくといいでしょう。

その会社が耐震性などにおいてどの程度の知識があり、どのくらい重きを置いているのか?…という点がわかれば工務店選びの参考にできます。

 

特に災害大国と言われる日本ですから、地震で家を失ってしまわないよう、耐震性能については重要視しておいたほうが良いでしょう。

 

住宅設備の価格・仕様について

実際に完成見学会に参加して家の内部を見るのであれば、住宅設備についても確認しておきましょう。

外装、内装、住宅設備についてはデザイン性だけでなく性能も重視したいところ。

 

どの程度の住宅設備が自分たちの家づくりに必要なのか?

価格面を考慮して現実的な目線で見るといいかもしれません。

 

注文住宅は、自分たちで必要な設備やグレードを決めていくことができます。

その自由さゆえに気が付くと当初の予定よりかなり予算オーバーしてしまうことも…。

そんな失敗を防ぐためにも、実際に建てられた家を見て、設備や仕様について確認できるといいでしょう。

 

担当スタッフの様子

注文住宅の家づくりでは、施工を依頼する工務店やメーカーとの信頼関係が最も大事。

一生住める家づくりを託すわけですから、それだけ信頼できるところに依頼したいものです。

 

そのためには完成見学会へ出向き、実際のスタッフの様子を見ることが大切です。

・質問に対して誠実に答えてくれているか?

・正しい知識を持っているか?

・どのようなコンセプトで家づくりをしているのか?

など、自分たちが実際に目で見てコミュニケーションをとって確認してください。

 

もちろん、スタッフとの相性があるため、すべてがばっちりハマるわけではありませんが、心象の良し悪しは見学会へ参加したときの応対で、ある程度わかるはずです。

本当に納得した家づくりにするためにも、スタッフの様子は確認しておくと安心でしょう。

完成見学会へ参加する際の注意点

完成見学会に行ったら見るべきポイントは6つ!家づくりに活かすための見学会参加のコツ

完成見学会は、モデルハウスと違ってオーナー様が実際に住む家です。

見学会が有意義な時間になるよう、参加する際は以下の点に注意しましょう。

 

完成見学は必ず事前予約をする

完成見学会へ行く際は、必ず予約をしましょう。

ふら~っと当日行っても、担当スタッフが空いていない場合は対応に時間がかかったり、ゆっくりと説明を受けたりすることができません。

せっかく見学会へ行くのであれば、家づくりに活かしたほうがいいので、きちんと対応してもらえるよう事前予約をしておきましょう。

完成見学会では手袋やスリッパを利用する

オーナー様が入居する前に完成見学会が行われるため、家の中を汚してしまわないよう手袋やスリッパを利用するのがマナーです。

イベント開催者である工務店やメーカーが用意してくれている場合もありますが、そうでないこともあるため、念のため予約の際に持ち物を確認しておくと安心です。

 

勝手に触れたり写真撮影をしたりしないようにする

完成見学会はあくまでもオーナー様のお家ですから、無断で棚の中を開けたり写真撮影をしたりしないように気を付けましょう。

とはいえ、収納内部がどのようになっているのか気になるもの。

その場合は、スタッフに許可を取ってから手を触れるようにしましょう。

 

また、完成見学会での様子を写真撮影をして自分のブログなどSNSにアップしてしまうこともマナー違反ですから注意したいところです。

汚したり壊したりしないように気を付ける

むやみやたらに手を触れて、汚したり壊したり傷つけたりしないように注意しましょう。

特に小さな子供がいる場合は、子供から目を離さないようにしましょう。

 

パパやママが熱心に話を聞いている間、子供が車のおもちゃで床や家具に傷をつけてしまった…なんてことになっては大変です。

 

また、子供のおやつといえども見学会が実施されているお家での飲食は禁止です。

お腹が空いてぐずってしまわないように、予約する時間帯を工夫し、食事は済ませておくなど上手に時間のやりくりをしましょう。

せっかく完成見学会へ行くなら事前の準備をしっかりして行こう

完成見学会に行ったら見るべきポイントは6つ!家づくりに活かすための見学会参加のコツ

完成見学会へ参加しようという方は、家づくりについて本格的に考えている方でしょう。

せっかく貴重な休日を完成見学会に費やすのであれば、有意義な時間にしなければもったいないです。

 

短い時間でもしっかり情報を収集し、自分たちの家づくりに活かすためにも事前に聞きたいこと、知りたいことを整理しておくといいでしょう。

最初は何をどう見たらいいのか、どんな質問をしたらいいのかわからないものですが、繰り返し参加すると自分たちが家づくりに何を求めているのかが見えてきます。

 

私たち無添加建築設計でも、完成見学会をはじめ、建築中の物件を見られる構造見学会なども定期的に実施しています。

普段は見られない箇所を見ることで、より私たちの家づくりの良さをご理解いただけると思います。

 

見学会は、ただ見に行くだけではありません。

見学会に参加して得た情報を自分たちの家づくりに役立てることが大切です。

失敗しない家づくりのために、完成見学会を通して家づくりについての知識をどんどん増やしていきましょう。