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2024.9.30. MON
マイホームブルーから抜け出す7つの対処法!家づくりの不安をワクワクに変えるコツとは
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家づくりの落とし穴「マイホームブルー」とは?
マリッジブルーやマタニティブルーのように、家づくりがキッカケで起こる「マイホームブルー」。
マイホームブルーとは、「本当にここに決めちゃって大丈夫?」「こんなにローンを組んで返していけるのかな?」など、家づくりにまつわる様々な不安を抱えることで起こる精神的不調のことを言います。
住宅を購入するというのは誰にとっても大きな買い物なので、迷ったり不安に思ったりするのは当たり前のこと。
しかし、実はマイホームブルーに陥って眠れなくなったり気分が落ち込んだり、イライラしたりすることもあります。
ときには夫婦の意見が合わず離婚に至るケースも。
さらにはマイホームブルーが進行し、「新築ノイローゼ」になってその家に住むのが嫌になってしまうケースもあります。
家族の幸せを願って始めた家づくりなのに、逆に家族のすれ違いの原因になったり体調を崩したりしては大変です。
もしかして「マイホームブルーかな?」と思ったら、原因を究明して早めに対処することが大切です。
マイホームブルーに陥る原因トップ3
まずはなぜマイホームブルーに陥ってしまうのか、よくある原因からご紹介していきましょう。
ローンを抱える不安
人生のなかで、とても大きな買い物である家づくり。
これまでとはケタ違いの買い物をするわけですから、やはり決断をするにもそれなりの覚悟が要ります。
家づくりの場合、数千万の住宅ローンを組む方がほとんどですから、契約を前に「こんなに大きなローンを組んで大丈夫かな?」「きちんと返済しながら生活ができるだろうか?」と不安になってしまう方もいます。
特にここ数年は様々な要因から不景気が続いており、仕事や収入面など先行きが見えず、心配になっている方も多いもの。
お金に関する悩みや不安というのは、なかなか身近な人に相談しにくいもの。1人で抱えてしまった結果、眠れない・食欲がないなどマイホームブルーに陥ることがあるでしょう。
準備や打合せなどのストレス
家づくりをいざスタートしてみると感じるのが、「忙しさ」。
ただでさえ仕事や子育てなど日常生活に追われる中、休日は打合せや情報収集等に出向かなければならず疲れてしまうこともあるでしょう。
実はこれも、マイホームブルーの要因の1つ。
慣れない打合わせや手続きを進めながらこれまで通りの生活を送ることは、意外と労力を使います。
またそれが、夫婦どちらか一方にばかり負担がかかるようなら、より一層マイホームブルーを加速させてしまうことになるでしょう。
ほかにも、家づくりの打合せを進めていく中でスムーズにいかないことがあったりトラブルがあったりすると、大きなストレスを抱えてしまうことがあります。
実際の家づくりの理想と現実のギャップ
マイホームブルーは、家づくりをしているなかで「こんなはずじゃなかった…」と理想と現実のギャップを目の当たりにすることでも起こります。
よくあるのが夫婦で意見が食い違い、どちらかが妥協した結果、「やはりこっちの仕様にしておけばよかった…」といった後悔です。
ほかにも、上手に自分たちの家づくりの理想を伝えられなかったことでイメージしていたものと完成したものが大きく違っていたり、なんとなく違和感を抱いたりすることもマイホームブルーの引き金となります。
マイホームブルーは入居後に陥ることも…
マイホームブルーとは、家づくりの段階や入居前の準備などが原因で起こるわけではありません。実は実際に入居してから「マイホームブルー」に陥るケースもあります。
たとえば、
・近所づきあいが難しそう、面倒…
・土地を決めるときは大丈夫だと思っていたが、やはり通勤や通学が不便…
・この設備を取り入れればよかった…
・施工ミスが見つかった
・イメージしていた暮らしではなかった…
など、住んでみて初めて気がつくパターンも。
一度嫌な部分が見えてしまうとそればかりが気になり、後悔の念ばかりが膨れ上がってしまうものです。
だからといって簡単につくり直すことができないため、「一生ここに住まなければならないのか…」というマイナスな気持ちからマイホームブルーに陥ってしまうことがあります。
マイホームブルーから抜け出すには?7つの対処法
マイホームブルーに陥ると、なかなか抜け出せず悩んでしまう方も多いでしょう。
どうしたらつらいマイホームブルーから抜け出すことができるでしょうか?
以下を参考に、マイホームブルーを克服してみましょう。
無理のない資金計画を立てる
最も多いマイホームブルーの要因として挙げられるのが、大きなローンを抱える「不安」や「恐怖」です。
そんなお金に関する不安や恐怖を解消するには、無理のない資金計画を立てることが大切。
一般的には年収の7倍程度が住宅ローンの借入可能額の平均と言われているため、それを目安に家づくりの予算を組んでしまう方がいますが、実はこれが大きな落とし穴。
というのも、家庭によって同じ収入でも支出額が異なるからです。
たとえば、旅行が趣味で年に一度必ず家族で海外旅行へ行くようなお金のかかる趣味を持っている家庭とそうでない家庭では、当然収支が変わります。
また、子供が3人いる家庭と1人の家庭。
私立の学校に通わせている家庭と公立の学校に通わせている家庭でも、年間の教育費が異なります。
このように、たとえ家庭の収入が同じでも、出ていくお金が異なれば住宅ローンの借入額も大きく変わります。借りられるからと言って無理な資金計画をすると、後々、好きだった趣味を我慢したり、日々の生活を切り詰めたりしなければならなくなります。
ですから住宅ローンについて考える際は、「借入可能額」を目安にするというよりも、「いくら借りるか?」借りた後の生活も視野に入れて考えるようにしましょう。
そのために必要なことは「ライフプランニング」です。
ライフプランニングは、「こんなことがしたい」「こうなりたい」という将来の夢や希望の計画を含め、そのためにはいくら資金が必要かを細かく算出することです。
ライフプランニングをすれば、先々を見据えた資金計画を行うことができるので、無理のない家づくりができ、マイホームブルーの要因である「お金の不安」が解消されるはずです。
家づくりを始めたキッカケや目的を考えてみる
たくさんのワクワクした気持ちを抱えて家づくりをスタートしたものの、上手く打ち合わせが進まなかったり、条件に見合った土地が見つからなかったりすることもあります。
そんなときはマイホームブルーが深刻化する前に、「なぜ家づくりを始めたのか?」「なぜこのような家づくりをしたいのか?」そのキッカケや目的について改めて考えてみましょう。
上手くいかないことでイライラや焦りが出て、冷静に考えられなくなることもあります。一生に何度も経験することのない家づくりですから、当然のことです。
何事も初心に戻ることで、本来の自分を取り戻すことができますから、まずは落ち着いて考え直し、マイホームブルーから抜け出すようにしましょう。
家族みんなで家づくりに参加する
家族の意見がまとまらず、ストレスになってマイホームブルーに陥る場合は、家族の要望をまとめる「家づくりノート」を作りましょう。
「こんな家にしたい」「こんな設備が欲しい」など、具体的なアイデアや意見を家族それぞれが書き留めておくことで、全員が納得する家づくりに近づけるはずです。
そしてこのノートを使って定期的に家族会議を行えば、お互いの考えを理解し合うことができるでしょう。
家づくりは、お金を出す世帯主だけのものではありません。
子供であっても家族の一員ですから、みんなで家づくりに参加できる環境をつくることも大切です。
情報収集を行って知識を深める
「やっぱり○○すれば良かった」などのような後悔が、マイホームブルーにつながらないようにするには、家づくりについての知識を深めることも重要です。
・土地の選び方
・ライフスタイルに合った間取り
・住宅の性能
など、家づくりをする側も情報収集をしっかり行いましょう。
情報収集する際は、メーカーのカタログを見たり、施工を依頼する会社のホームページを見たり、イベントに参加したりするのがおすすめです。
というのも、施工会社によって建物の構造や工法、使っている建材などが大きく異なるからです。
どんな家づくりをしている会社なのかを知り、自分たちの家づくりと合っているかを知ることは非常に重要なこと。
ここが大きくズレてしまうと、「こんなはずじゃなかった」という失敗につながり、マイホームブルーを加速させてしまうので気を付けてください。
また、情報収集するにあたり、知らない用語や疑問点が出てきたらすぐに確認することも大切です。
いまや、SNSなどを中心に情報があふれている時代。
だからこそ、1つ1つの情報を精査し、家づくりに活かせるよう自分たちも勉強するようにしましょう。
写真やイメージ図を活用して希望を伝える
「こんな家に住みたい」という漠然としたイメージを頭の中で思い描くだけでは、なかなか相手に伝わりません。
たとえば「便利な家事動線がある家」と言われても、人によって何を便利と思うかはそれぞれですから、作成してもらったプランが気に入らないということもあるでしょう。
せっかく貴重な時間を割いて打ち合わせをしても、イメージと違ったのでまたやり直し…となると、ストレスが溜まってしまいます。
そんなときは、取り入れたい間取りやデザインなどを写真やイラストなどで提示することがおすすめです。
「おしゃれな家」「カッコイイ家」など言葉では伝わりにくい部分も、写真やイラストであれば伝わりやすくなります。
日ごろから、雑誌やSNSなどをチェックし、「いいな」と思ったものを保存しておくといいかもしれません。
併せて、いくつかの希望や要望には優先順位をつけておくことも忘れないようにしましょう。すべて叶えることが難しい場合に取捨選択しやすくなり、忙しいなかでも効率よく打合わせが進むでしょう。
経験者の話を参考にする
家づくりというのは、一生に一度の大きな買い物です。
「失敗したくない」という気持ちからマイホームブルーになってしまう方は大勢います。
そんなマイホームブルーの不安を一掃してくれるのが「経験者」の声です。
自分たちの周りに、最近家づくりをした人がいないかどうか考えてみるといいでしょう。家族構成やライフスタイルが似ている家庭であれば、きっと参考になることが多いはず。
雑誌やSNSでは知りえない成功談や失敗談を聞くことで、不安をワクワクに変えられるかもしれません。
最近では、実際に建てたお家をそのまま見学できるスタイルのイベントを実施している施工会社も多いため、住宅展示場より「生の声」を聞くことができます。
貴重な経験者の話を参考に、自分たちの家づくりに活かしてみてはどうでしょうか。
周りと比較しないことも大切
家づくりをしていると、つい周りの家のことが気になってしまいます。
「こんな間取りにしているんだ」「こんな外観も素敵だな」など、目が行きがちです。
しかし、情報過多になりすぎて考えがまとまらなくなったり、周りと比べて「わが家も○○しておけばよかった」という後悔の念にかられたりすることもあるでしょう。
ひどい場合には、「もうこんな家住みたくない」と、入居後にマイホームブルーが悪化するケースもあります。
そうならないためには、周りと比べないことも大切です。
暮らし方は各家庭によって異なるもの。
周りと比べて一喜一憂しないことも、マイホームブルーにならないコツかもしれません。
不安や疑問を解消してマイホームブルーを回避しよう
一度マイホームブルーに陥ると、楽しみだったはずの家づくりが苦痛になってしまいます。
不安や恐怖から、そもそも家づくりを辞めたい、完成した家に住みたくないといった状態まで発展するケースも珍しくないそうです。
そうならないためには、今回ご紹介したような方法で早い段階から不安や疑問を解消することが大切です。
家族みんなで協力しながら、マイホームブルーを回避して納得のいく家づくりをしましょう。
私たち無添加建築設計では、マイホームブルーで最も多い「お金の不安」を解消するために、家づくりの第一歩として「ライフプランニング」の実施を推奨しています。
家族の数だけ暮らし方があるように、悩みや不安も十人十色。
「どんな暮らし方をしているか?」「趣味は?」などプライベートな部分までしっかりとお話を伺いながら、各家庭に合った無理のない家づくりを提案していますので、家づくりを考え出したら、まずはお気軽にご相談ください。
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