子ども部屋はあえて仕切らない!フレキシブルさが◎

子ども部屋はフレキシブルな間取りがトレンド!失敗しないお部屋づくりに欠かせない4つのポイント

家づくりの際に後悔しがちなのが子ども部屋のプランニング。

子どもが成長するにあたり、プライベートな空間や勉強に集中しやすい環境が必要になりますから、子ども部屋を設けることは将来的に必要になります。

しかし、実際に使うのは小学校4~5年生くらいから巣立つまでの10年程度ということがほとんど。

 

新築時に壁で完全に仕切ってしまうと子どもが巣立った後に他の用途が見つからず、ただの物置部屋と化してしまうことも多いでしょう。

また、家づくり後に子どもが増えて部屋が足りなくなることもあります。

 

このような失敗を防ぐために、今人気なのが「フレキシブル」な子ども部屋をつくること。あくまで子ども部屋は「一時的なもの」と捉え、なるべく将来を見据えた間取りにすることが大切です。

 

あえて仕切らないフレキシブルな子ども部屋にするメリット

子ども部屋はフレキシブルな間取りがトレンド!失敗しないお部屋づくりに欠かせない4つのポイント

家づくりをする際、あえて壁で仕切らず広々とした空間で子ども部屋を設けておくフレキシブルな間取りは、パパママ世代に人気です。

 

・子どもの人数や性別によって後から仕切り方を変えられる

・子どもが小さいうちは広々とした空間で遊ばせられる

・子どもが将来巣立った後も空間を有効活用できる

などのメリットが挙げられます。

 

あえて壁で仕切らない間取りなら、家族構成の変化や子どもの成長に合わせて柔軟に対応できます。

小さいうちは広い部屋で伸び伸びと遊ばせ、小学生くらいになったらカーテンなどで仕切って半個室にし、必要なときに家族とコミュニケーションを図るのも良いでしょう。

中高生になると、よりプライベート空間を欲しがるようになりますから、必要に応じて間仕切り壁等で仕切るのがおすすめ。

 

そして子どもが巣立ったあとは、ママやパパの趣味や仕事部屋として使いやすいようにレイアウト変更したり、リビングと一体化させて広々と使ったりすれば、無駄なく空間を使うことができます。

 

家族は日々、成長し続けるもの。いつまでも新築時と同じ間取りでは、使いにくさを感じてしまうことがあります。だからと言って、その都度リフォーム工事をするのはあまり現実的ではありません。

ですから、その時々に合わせて対応できるフレキシブルな間取りの方が、コスト面から見てもメリットが大きいと言えます。

 

フレキシブルな子ども部屋をつくる4つのポイント

子ども部屋はフレキシブルな間取りがトレンド!失敗しないお部屋づくりに欠かせない4つのポイント

将来を見据え、子どもとともに成長していける子ども部屋をつくるには一体どうしたらいいでしょう?

実はフレキシブルな子ども部屋をつくるには、家づくりの段階からきちんとプランニングしておかないと、後々余計な費用がかかってしまうことがあります。

以下を参考に、子どもも満足してくれるようなお部屋づくりを目指しましょう。

 

ポイント①子ども部屋は4.5~6畳を目安にする

子ども部屋をつくる際、気になるのが広さです。特に子どもの人数が未確定の場合は、どのくらいの広さを想定しておいた方がいいのか悩んでしまうと思います。

 

一般的な子ども部屋の広さは、1人あたり6畳程度。

2人子どもがいる場合は、9~10畳程度を目安にすればOKです。後から2部屋に分けたときも、4.5~5畳の広さが確保できるので、机やベッドなど最低限の家具を置くことができるでしょう。

 

「4.5畳だと狭くない?」と思われる方もいると思いますが、狭い子ども部屋のメリットもあります。

たとえば…

・子ども部屋にこもりっぱなしにならない

・狭いからこそ集中力が増す

・物を置くスペースがないから片付けがしやすい

など。

 

人は、トイレなど狭い空間の方が意外と集中しやすいので、もしかしたら広い子ども部屋よりも勉強が捗るかもしれません。

また、狭いと子どもが部屋にこもりにくくなり、自然とリビングなどで家族とコミュニケーションをとるようになるでしょう。

子どもが大きくなるにつれ、手がかからなくなった分、親子の交流が少なくなってしまうこともあるので、快適すぎる子ども部屋よりも、ちょっと狭い方がいいのかもしれません。

ポイント②窓やコンセントの配置を計画する

兄弟姉妹がいる場合、将来的に広い子ども部屋を2つに仕切ることも考えて、最初から窓やコンセントの配置を計画しておきましょう。

そうしておかないと、どちらか一方にしか窓がない・コンセントの数が少ないという問題が発生してしまいます。

あらかじめ窓やコンセントの配置を考え、将来的に2つに分けたときにどちらも問題なく過ごせるような環境を整えておくことが大切です。

 

ポイント③子ども部屋の壁はシンプルにしておく

子どもが巣立った後のことも考え、子ども部屋の壁はシンプルな色柄にしておくことが重要です。小さい子ども用にとピンクやイエローなどのカラーや柄を入れてしまうと、後々別の用途で使いたいときに使いにくくなってしまいます。

また、子どもが成長したときに嫌がってしまうことも考えられます。

なので、壁はなるべく「シンプル」に、カーテンやベッドカバーなどで個性を出すといいでしょう。

 

ポイント④配置はリビング続きの場所が◎

子ども部屋を家のどこに配置するか?…こちらも難しい問題です。

おすすめは、リビング続きの場所が◎。

子どもの自立を促す意味もある子ども部屋ですが、親の目が届きにくい場所に配置してしまうと、子どもの様子を把握しにくくなってしまいます。

 

リビング続きの場所なら、さりげなく様子を見守ることができますし、将来的にリビングとつなげて空間を広くとることも可能。

ほかにも趣味部屋や書斎、家事室として使いやすくなるので、リビングから続く場所に子ども部屋をつくるといいでしょう。

子ども部屋を後から仕切るには?壁以外でおすすめの方法は?

子ども部屋はフレキシブルな間取りがトレンド!失敗しないお部屋づくりに欠かせない4つのポイント

フレキシブルな部屋づくりに欠かせないのが、間仕切り。

最初はあえて仕切らず開放的な空間にしておき、必要になったら仕切って個室を用意するのですが、どのようにして後から仕切るのかも気になるところです。

ここではどのようにして子ども部屋を仕切るのか、その方法とそれぞれの特徴についてご紹介します。

間仕切り壁

間仕切り壁を後付けすれば、しっかりとした「個室」を用意することができます。性別の異なる兄弟姉妹だった場合は、お互いの存在が気になる時期が来るので、しっかり壁で仕切った方が安心できます。

ただし、間仕切壁を取り付けるということは別途工事が必要になります。

家具を移動しなければならない手間がかかったり、工事費用がかかったりするのがデメリットです。

後々間仕切り壁を設置するのであれば、ローンとは別に工事費用を想定しておくことも必要になるでしょう。

 

可動式の家具

最近人気なのが、可動式の家具で仕切ること。

背の高い本棚やクローゼットなどの収納で仕切れば、収納と間仕切りができて一石二鳥です。

しかも、キャスター付きなので移動も楽々。

レイアウトを自由に変えられるので、子どもの成長に合わせて使いやすさをキープできます。

注文住宅であれば、サイズぴったりの家具をつくることもできますから、手軽に個室をつくりたい方におすすめです。

引き戸

壁に比べて手軽な仕切りといえば「引き戸」です。

一度壁をつくってしまうと、また撤去するのに費用も時間もかかってしまいますが、引き戸であれば必要に応じて使うことができるので便利です。

特に同性の兄弟姉妹であれば、互いにコミュニケーションを図りたいときもあるので、そのときによって仕切る・仕切らないを自由に変えることができます。

もし引き戸にするのであれば、吊りタイプがおすすめです。

吊りタイプなら床にレールがないので、仕切らず1部屋として使いたいときにも便利です。

パーテーション

もっと手軽に子ども部屋を仕切りたいときに便利なのが「パーテーション」。従来の置き型をはじめ、キャスター付きの可動式パーテーションや天井と床を突っ張り棒で固定するタイプなど様々です。

 

簡易的に仕切るのであれば、可動式で移動が楽なものや折り畳み式のものが便利ですが、これらの場合、子どもが寄りかかるなどの衝撃によって倒れてしまう恐れがあります。

また、天井まで仕切り板の高さがないため、声が筒抜けになってしまうことも。

転倒の恐れがある場合は、しっかりと固定できるタイプを使うなど工夫しましょう。

ロールカーテン

子ども部屋は一時的なものだから…と、あまり費用をかけずに仕切りたい場合は「ロールカーテン」もおすすめです。

一般的なカーテンに比べると幅をとらないため、狭い子ども部屋でもスッキリ見せることができます。

また、手軽に開け閉めすることができるメリットも。兄弟姉妹で一緒に遊びたい・勉強したいという場合も、広々と使うことができるでしょう。

 

まだ子ども部屋で寝るのはちょっと不安という子も、近くにお兄ちゃん・お姉ちゃんがいることで安心できるので、下の子の自立を促せるという点もメリットとして挙げられます。

ただし、カーテン1枚でしか仕切っていないので、どうしても声や光が漏れてしまうので、完全に個室にしたいという子どもにとっては物足りなさを感じるでしょう。

しっかり壁や家具で部屋を仕切るかどうかは、そのときの子どもたちの状況によって判断するといいと思います。

 

フレキシブルな間取りで子ども部屋を使いやすいようにアップデートしよう

子ども部屋はフレキシブルな間取りがトレンド!失敗しないお部屋づくりに欠かせない4つのポイント

今回ご紹介したように、子ども部屋というのは兄弟姉妹の構成や性別、ライフスタイルによって変化できるようにフレキシブルな間取りにすることが大切です。

子ども部屋を使う期間は、長い目で見たらほんのわずか。家づくりを始めると、子どものことを想ってあれもこれもとこだわりたくなりますが、結局「使わなかった」「使い勝手が悪かった」と言って、ただの物置部屋になってはもったいないです。

 

将来、子どもが巣立ったときのことも視野に入れながら、その時々で自由にレイアウトを変えられるようなフレキシブルな子ども部屋を目指しましょう。

 

私たち無添加建築設計では、家づくりの前に家族構成や将来のライフプランについてしっかりヒアリングします。

「将来的にもう1人子どもが欲しい」

「子どもが巣立った後は趣味を充実させたい」

「男女性別の違う兄妹だから、プライバシー保護をしっかりしたい」

など、お客様1人1人に寄り添ったプランをご提案。経験豊富なスタッフが、しっかりサポートをさせていただきます。

お子さんの将来のことはもちろん、自分たちの老後のことも考え、末永く快適に暮らせる住まいを一緒に考えていきましょう。

家づくりをご検討の方は、お気軽にご相談ください。