【雑誌取材時の抜粋記事です】
のどかな住宅街に建つS様邸。娘さんの小学校入学をきっかけにマイホームづくりを計画されたそうだ。「自分たちに合うのはどんな家なんだろう」と住宅展示場にも足を運んだが、納得のいく家に出合えなかった。そこで、ご主人がさまざまな住宅関連の本を調べた末に、この住宅を知ったという。
「もともと『自然素材』というのは、選択肢にありませんでした。でも、知れば知るほど生きる根底にあるのは健康だと感じて、マイホームを建てる時にこれは外せないと思いました」と、ご主人。
奥さまも、ご主人からこの住宅の話を聞き、そのコンセプトに賛同された。「とことん調べて納得するタイプの主人が、それほどいいと言うのですから、いいに違いないと(笑)。ただ、可愛い雰囲気ではなく、シンプルな家にしたいと思っていたので、話を聞いた時には『天然木や漆喰でそれが実現できるのかな』という気持ちもありました。結果的に、心配する必要はなかったです。自分たちにぴったりの家になりました」と笑顔で話してくれた。
設計に当たっては、ご夫妻でさまざまな要望を出し、施工会社とやり取りを重ねたという。「自分たちが納得できないのは嫌でしたから、プロの作ったプランにも遠慮せず要望を出しました。その都度、担当者から『それをすると、こちらに不具合が出ますね』とか、『こういう選択肢はいかがですか?』と、意見や提案をもらい、とことん検討しました。もう、これがベスト。今でも後悔はありません」と、完成した住まいに、ご夫妻とも満足されているよう。
実際の住み心地についてうかがうと、「とても快適です。自分が健康になっていく感覚がわかるような気がします。以前は眠りが浅いほうでしたが、今は熟睡です」とご主人。また、奥さまも「肌がきれいになったかな。水の違いかな、と感じることがあります。先日、敏感肌の友人が泊まったのですが、入浴後に『肌が違うね』と水の違いを実感したようです」と話してくれた。この家は見えないところにもこだわっていると、ご主人は話を続ける。「そのことを誰かに伝えたくなります。〝食育〟と同じくらい〝住育〟も大事ですよね。知っていて選ばないのはいいですが、まず知らなければ。目の前のあるものだけでなく、もっと広く見ようというのは、生き方にもつながっていくのではないでしょうか」。